矯正治療
矯正治療について
歯ならびを綺麗にしたり、噛み合わせを上手く噛み合うようにする矯正治療。そのままの状態にしておくと、虫歯になりやすくなったり、顎の関節に負担をかけてしまうなど、様々なトラブルが起こりやすくなります。
患者様の症例によって矯正の仕方も異なります。
この症例を判断する手段として「セファロレントゲン」を行います。通常のレントゲン撮影とは異なり、セファロレントゲンでは、顔の骨格を調べることができます。このセファロレントゲンの規格写真は、世界共通となっていますので、世界中で行われているレントゲン撮影だということになります。様々な角度から撮影をすることで、患者様の歯の状態を細かく調べることができます。同じような症例だとしても、詳細を見ていくと全く同じ治療法では合わない場合もあります。
患者様1人1人にしっかりと合った矯正治療を行うためにも、セファロレントゲンは必要不可欠なステップです。
子供の歯並びについて
お子様の歯並びを気にする保護者様はとても多いです。成人してからの矯正治療は大変だというイメージも強く広まっています。
必ずしも幼い頃から矯正治療を開始した方が良いというわけでもなく、お子様の場合でも状況によって対応する方法が変わります。
保護者様の目線で多いのは「歯並び」になりますが、歯科医師が見ているのは「噛み合わせ」や「上下の顎の状態」であることがほとんどです。
これから成長するという変化が予測されるからこそ、保護者様との入念なお話が大切になってきます。
1期治療と2期治療
矯正治療では、成長発育をコントロールしながら治療する1期治療と、歯が生えそろったあとに始める2期治療にわかれます。
子供の矯正治療にベストな時期は1期治療とされていますが、2期治療でも問題はありません。逆にあまりにも早い段階(3〜6歳程度)での矯正治療は、効果が得られにくいとされています。
あくまでも一般的な目安なので、やはり人によってベストな時期も異なるのが難しいところです。お子様の歯並びが気になる方は、お気軽にご相談ください。
1期治療
成長発育をコントロールしながら行う1期治療には、様々なメリットがあります。
◎ 抜歯しない可能性が高くなる
◎ 2期治療へ移行しやすくなる
◎ 効果が大きい
◎ 治療期間が長引かない
歯が永久歯に生え変わる時期を狙って治療していきます。
生え変わりの時期に矯正治療を行うことで、生えてくる歯のバランスを正すことができます。
また、ビジュアル面を気にする場合でも、この時期のお子様であれば、自分も周りも気にする可能性が低くなります。
思春期の時期に矯正具を嫌がる方は多いので、早めに矯正を終わらせることができるのは大きなメリットといえます。
2期治療
歯が永久歯に生え変わってからの治療になります。
1期治療に比べ、治療の期間は長くなってしまいますが、しっかり矯正していくことができます。
2期治療になると、選択できる矯正方法が増えます。
患者様のご希望に合わせた矯正治療を行える点がメリットといえます。
また、人によっては1期治療だけで終わらずに2期治療まで継続する場合もあります。しかし、1期治療で土台が出来上がりつつあるので、継続してもすぐに終了となることが多いです。
成人の歯並びについて
成人してからの矯正治療は、歯並びを正すことで綺麗に見えるだけでなく、噛み合わせを改善させて歯を長持ちさせます。
歯の治療をする際にも、歯並びが悪いままだと思うように治療できないことがあります。
歯並びを正すことで治療をスムーズに進めることが可能となるだけでなく、虫歯や歯周病予防にも繋がります。また、フェイスラインが整ったり滑舌が良くなるなど、その他のメリットもたくさんあります。
治療期間は長くなってしまいますが、矯正方法も多種多様な中から選択することができます。
矯正器具の紹介
当院の成人矯正では、通常のワイヤーによる矯正のほかに様々な矯正方法を導入しております。
表側矯正
一般的に広く知られている、装置を歯の表面に装着する矯正法です。
人目につきやすく、装置自体も目立つということで矯正へ踏み出せない方が多くいました。しかし、近年では表側矯正でも目立たない装置が広く普及してきています。そのため、表側矯正を選択してもそこまで気にならないようになっています。
裏側(舌側)矯正
歯の裏側に矯正装置を装着させる矯正法です。
裏側に装着させるので人目につきにくく、歯を奥に引き寄せる効果もあります。そのため、出っ歯の症例で悩んでいる患者様から多くの支持を得ています。また、歯の裏側には唾液が多く循環しています。
表側矯正では上手く歯磨きが行えず、虫歯になりやすかった点を、裏側矯正では唾液による自浄作用で改善することができます。
マウスピース矯正
透透明のマウスピースを装着する矯正法です。
他人に気づかれにくく、矯正中の痛みが少ないのが特徴です。
1日20時間以上装着する必要がありますが、ご自身で簡単に取り外すことができるため、ケアも手軽です。しかし、他の矯正法と比べ、矯正期間がどうしても長くなってしまいます。中には噛み合わせの関係で、マウスピース矯正を選択できない場合もあります。